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流域圏科学研究センター

RIVER BASIN RESEARCH CENTER

国際セミナー「Phytopthora Diseases」開催報告

近年、欧米で森林を枯らす病原菌としてPhytophthora属菌が問題となっており、日本でも地球温暖化に伴い発生することが危惧されています。本学流域圏科学研究センターでは、流域圏の総合的な解明と将来変動予測、生態系サービスと自然災害リスクの評価などの分野融合的な研究を通じて持続可能な流域圏の実現に資する「流域圏保全学」の創生を目指して、関連研究コミュニティとの共同研究と人材育成を推進しており、この度、本学流域圏科学研究センターで取り組んでいる共同利用・共同研究拠点化事業の一環として、6月1(木)に国際セミナー「Phytopthora Diseases」を柳戸キャンパスで開催しました。本セミナーでは日本の森林におけるPhytophthora属菌の調査のために来日された3名の研究者にご講演いただきました。

はじめに、当センターの景山幸二教授よりPhytophthora属の最近の分類法の紹介と日本でこれまでに報告されている菌株の再評価についてご講演いただきました。続いて、Dr. Thomas Raimund Jung(チェコ、メンデル大学Phytophthora研究センター)より、世界中で撮影された病害の写真、動画およびCG映像を交えながら、Phytophthora病害の起源についてご講演いただきました。最後に、Dr. Clive BrasierおよびDr. Joan Webber(イギリス,アリスホルトロッジ森林研究所)より、森林病害、特にP. ramorumの脅威について、ヨーロッパおよび北米の発生要因、被害状況、およびイギリスでとられている防除策についてご講演いただきました。

本セミナーの参加者は学外者6名を含む合計34名(内、留学生9名)で,会を通して活発な意見交換が行われました。また、Dr. Marília Horta Jung(チェコ、メンデル大学Phytophthora研究センター)からも数々の貴重なご意見をいただきました。本セミナーは世界的に有名な研究者の研究活動に触れる機会となり、共同利用・共同研究拠点化事業の波及効果として位置付けられる代表的な事例となりました。

報告書:pdfファイル(共同研究支援室)