IAHR2017@Kualalumpurにいってきました

投稿者: | 2017-08-21

マレーシアのクアラルンプールで8/14-8/18に開催されましたIAHR2017に、D3のラマさんと原田が研究発表で参加してきました。

IAHR(International Association for Hydro-Environment Engineering and Research)のWorld congressは2年に一度、その間の年にリージョナルな大会(日本の場合は、Asia-Pacific Divisionに所属)があるという仕組みになっており、今回の世界大会は60カ国くらいから800件近い発表がありました。

来年は、IAHR-APDがインドネシアのジャカルタで、ISE2018が東京で、River Flow 2018がフランスのリヨンであります。次回のIAHR2019はパナマ運河のある、ずばりパナマでの開催だそうです。

ラマさんの発表の様子

原田の発表の様子

<以下、学会の感想と旅の思い出>

1.最近の国際会議全般にいえることだが、中国人の参加がかなりの割合になってきており、科学技術分野での台頭が目立つ。一方、日本人は参加者数が少ないだけでなく、おそらく英語に苦手意識があったり、謙虚さが美徳な国民性か控えめな発表が多いように感じたが、国際的な舞台では、主張してナンボ、PRしてナンボの世界なので、日本の過去の蓄積も含めてもっと宣伝せねばならないと思った。日本の国際的なプレゼンスの低下を感じる…

2.博士課程とはいわず、修士課程でも国際会議での英語プレゼンの経験はつませたほうが良いと感じた。某中堅私学では、学生の学会発表に補助があり、研究室にお金がなくても学生を学会発表に出せるとのこと。岐阜大学もそういう制度があればよいのに・・・ とはいえ、国内の学会ですら遠慮がちな学生が多い昨今、国際会議行こうぜといって手を挙げる学生がいるのかどうか・・・

3.とにかく会場が寒かったのと、事務局の若者たちやマレーシアの人々のホスピタリティが印象に残った。(がんがんに冷房を効かせるのもホスピタリティらしいのですが…) 事務局運営に参加している若者たち(YP, Young professionals)は大変前向きで、親切であった。日本で開催するときも、ああいった若者が運営の一部を担う制度があってもよいかもしれない。

4.マレーシアの経済発展はかなりの勢いがあり、新しい高層ビルやマンションが郊外にまで林立している。国営石油会社ペトロナスがもたらすオイルマネーだと地元の人はいうが、高度な産業(加工業、重工業、情報技術等)は必ずしも育っていないとのこと。オイルマネーも原油価格の値下がりによって失速しているとのこと。大量の建設中の建物に買い手や借り手がつくのだろうか。

5.通貨である1RM(リンギット)は25-30円くらい。レストランで単品メニューが15リンギットくらい(4-500円くらい)だが、片田舎でカレーを食べると10リンギット(300円くらい)といった感じで、物価が安い。電車は数駅の移動なら2リンギットくらい。安い。タクシーは、空港からKL中心のホテル付近までで80リンギットくらい、Uberみたいな白タクだと70リンギットくらいだった。

6.クアラルンプールの道路交通は、ボロッちい車とバイクがひしめいていて、交通マナーも適当な感じ。歩道はあるが、横断歩道はなく、歩行者導線はひどいもの。しかし、電車は古い鉄道以外に、高架を走る無人運転のLRTや地下鉄などが短い間隔で走っており、乗り継ぎも良い。そして空いていて、ほぼ必ず座れる。(現地の人はあまり電車を利用しないのではないか?)観光するには良い街であった。

(原田)