3月19日に、東京都と埼玉県の県境を流れる柳瀬川に原田が行ってきました。
JR新秋津駅のほど近くに、「淵の森」という宮崎駿監督が保全活動団体の会長を務める場所があります。
そこの河岸が洪水によって少しづつ侵食され、大事なケヤキが倒れそう、ということで、河岸防御のために、バーブ工法を導入することになりました。
本検討は、原田が前の職場(土木研究所自然共生研究センター)でお手伝いしていたものですが、それの1基目を試験施工しました。
参加者は、埼玉県庁、川越土木事務所、淵の森の会のみなさんに、土木研究所の萱場さんと私。
この後、宮崎駿監督が突然現れて感激しました!(一応写真はあるんですが、アップするのはやめときます)
まず、位置決め。2基施工予定で、話し合いの結果、上流側を試験施工の対象にすることにしました。
スコップの位置が先端になります。先端は洗掘を受けやすいので、河床を床堀りして、きっちり埋め込みます。
個々の石は、流れに対してImbricationさせた配置にするとともに、根元から石同士を噛み合せて流体力を逃がす組み方にしています。
このへんは、現場で実際に見ていただかないと良くわからないかもしれません。
経験者が私だけだったので、責任重大だったのですがみなさんすぐにコツを掴んでいただけました。
だいたい形が出来てきました。先端を低く、根元を高くします。
上段に載せる石は、とくに石の据わりに注意して、容易には動かないよう配置します。
元付部(バーブ工の根元)は、先端と同様に最も弱点になりやすい場所なので、念入りに石を積みます。
天端の石を整え終わったら、河床の石や砂利を間詰めにて完成!
保全したいケヤキは、少し下流にあります。もう1基施工し、ケヤキ周りの河岸防御をすれば、一応計画したとおりの状況になります。
続きは、来年度早々、5月くらいに施工することになりそうです。