高山杉林観測タワーサイト

21 世紀COEプログラム「衛星生態学創生拠点」LOGO

気象観測、土壌観測、CO2濃度分布

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樹高おおよそ20mの杉林に30mのタワーが建っていますが、 そのタワーを利用して、森林に入って来る光の量、および森林から返って行く光の量、 他に、森林上空の気温、湿度、風速などの気象状態、森林内での気象状態、 土壌の水分や温度などの状態を、常時1分毎に計測しています。

これによって、森林の置かれている環境を、熱や水、CO2などと 言った視点から把握しています。このデータは、 もう一つのページにある乱流観測により計測される熱や水、 CO2輸送量と併せて、「森林におけるエネルギーと物質の出入り」 「森林の置かれている環境」の総合的な観測となり、現状の把握のみならず、 森林の機能のモデル化にも利用されます。
この図は、既に古くなっていて、下の記述と整合性がありません。
Sensors of the tower
上の図は、既に古くなっていて、下の記述と整合性がありません。

通常気象観測


風向計 Vector, W200P (30.9m)
風速計 Vector, A100L2(31m, 23.4m, 2m)
2次元超音波風向風速計 Windsonic, Gill instruments, UK (6.5m)

温湿度計(通風シェルター付き) Vaisala 社 HMP45A (30.2m, 22.8m, 18.4m, 14.7m, 10.6m, 6.5m, 3.6m, 1.3m) 雨雪量計 池田計器製作所, RH-5 (30.9m)

短波放射計 Kipp & Zonen, CM-6B (30.5m: 上向き) (29.7m:下向き)
長波放射計 Kipp & Zonen, CG3 (30.5m :上向き) (29.7m :下向き)

短波放射計は日射の波長帯、
長波放射計は熱赤外線の波長帯を計測します。
光合成有効放射計(光量子計) LI-COR, LI190-SB 地上には Koito, IKS-27, IKS-25 もあり。 (30.5m: 上向き樹冠上, 29.7m 下向き樹冠上, 地上6点)
奥に見える白い袋は
落葉を計るためのものです。
光合成有効放射計は手前の鉄パイプの先
端に付いています。
気圧計 Vaisala, PTB210 (1.5m) (小屋内)
放射温度計 オプテックス, MI-710 (30m, 22m, 2m)

超音波積雪深計 Campbell Scientific Inc., SR50 (3.32m) (3m)

土壌観測

Photo 地面に穴を掘って、そこから横へ、温度計と土壌水分計を差し込んで
計測します。


地温計(サーミスタ) Campbell Scientific Inc., Model 107 (0.05, 0.1, 0.15, 0.2, 0.4m)
土壌水分計(TDR) Campbell Scientific, Inc., CS616 (0.05, 0.1, 0.15, 0.2, 0.4m)

CO2濃度分布観測

タワーの各所に設置した吸引口から、シリコンチューブを通してポンプで
大気をサンプリングし、除湿後に CO2濃度計で濃度を計測します。
ロガーから電磁弁を制御する信号を出して、計測するチューブを切替えることに
よって、各所の濃度を1台の計測機で計測します。
濃度計は、LI-COR LI-820 を使用しています。
吸引口は、30.2, 22.8, 18.4, 14.7, 10.6, 6.5, 3.6, 1.3m にあります。
CO2 profile
LI-820他サンプリングする空気の切替えのための電磁弁

データロガー

Campbell, CR23X-4M

他に、土壌呼吸の通年観測 (LI-820) や、樹高、樹冠投影、胸高直径、バイオマス、 リターフォールの観測、更には、24点での林内雨量、3点での樹幹流観測もあります。




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