2020年度は波乱のスタート

投稿者: | 2020-04-16

2020年は「東京オリンピック・イヤ―」ではなく「新型コロナ・イヤー」として世界中の人に記憶され,世界史にも深く刻まれる年になりそうです.
そんな中ですが,本研究室も新たなメンバーを加えて始動しております.まだ,研究室メンバーが一同に会して毎年恒例の集合写真をとることもできていません…
河川チームでは週2回,zoomでオンラインゼミをしながら,いつか現場を駆け回る?日を夢見つつ,まずは研究のための基礎知識と考える力を養っています.
今は力を蓄える時期と信じて,学生たちとこの苦難の時期を乗り切っていきたいと思います.

ところで,新型コロナウイルスの名称は「SARS-CoV-2」(Severe Acute Respiratory Syndrome Coronavirus 2=重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2),このウイルスによる感染症が「COVID-19」(CoronaVirus Disease, 2019=2019年にコロナウイルスにより発生した病気)とされ,実際には2019年暮れに中国の武漢からパンデミックが始まったとされています.
2003年のSARSも,中国南部の広東省から始まりました.もともとは,ハクビシン,タヌキ,ネズミなどが保有していたようです.
SARS-CoV-2は,当初はコウモリからといわれていましたが,人間に感染しているウイルスにより近いものが,絶滅危惧種のマレーセンザンコウから発見されています.食肉や漢方薬として密漁され,中国の食肉市場で取り締まりにより没収された個体からウイルスが見つかっています.コンゴで蔓延したエボラウイルスも,ブッシュミート(野生動物の肉)を介して人間に感染した可能性が高いといわれています.

これらのパンデミックは天災ではなく人災ですね.
(原田)