津田研究室

岐阜大学 流域圏科学研究センター

ぎゃらり 54(2012年 茅刈りと茅葺き体験研修)



 「日本茅葺き文化協会」というのがあって,そこからぼくに講演依頼がありました.茅葺き集落として全国的にも有名な会津大内宿でのイベントということで,面白そうに感じて講師を引き受けました.講師という立場ですから,このイベントの中ではどちらかと言えばゲストに近いのでしょうが,もともと茅葺き屋根には興味があったので協会スタッフにお願いして,茅刈りや茅葺きの体験もさせてもらいました.ちなみに,講演タイトルは「半自然草原の役割 〜茅場が支える日本の生物多様性〜」と言うことにしてお話ししたのですが,熱心な参加者から質問もたくさん出てなかなか楽しかったです.


大内宿は福島県下郷町にあり,集落の多くが茅葺き屋根を復元しているので,茅葺き屋根の民家が軒を連ねる景観になっています.
毎年たくさんの観光客が訪れており,茅葺き屋根の多くは民宿,蕎麦屋,土産物店などになっています.
(2012.11.17 S.Tsuda)


 

  
廃校になった学校の教室内に茅屋根が作ってあり,そこで茅葺きの体験をしました.この日(11月17日)はあいにくの雨模様の天気でしたが,室内なので濡れることなく茅を葺くまねごとができました.
中央の写真の右手前に見えているのは,茅葺き職人の吉村さんですが,ふだんは大内宿のお蕎麦屋さんで働いています.
(2012.11.17 S.Tsuda)


 

 
翌18日は雨もあがったので茅刈り体験に出ましたが,茅が湿っているため本格的には刈ることができないので,お試し程度のほんの少しだけ刈ってみました.
左:茅刈り体験をはじめる参加者たち.
右:すでに刈り終わったススキが乾燥してある茅場のようす.なお,今回の体験で刈ったものではありません.
(2012.11.18 S.Tsuda)


 

 

ぎゃらり 54

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