軽井沢

 

播き出し実験の結果

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下の表は軽井沢サクラソウ会議の今城さんのお宅で実施した発芽実験の結果をまとめたものです.

深さ 0-5cm 5-10cm 20-25cm 合計
種名
ハキダメギク 82 82
メマツヨイグサ 55 2 1 58
ハハコグサ 11 11
カタバミ 3 4 1 8
クマイチゴ 3 3 6
ヤマハギ 4 4
キジムシロ 2 1 3
ナワシロイチゴ 2 2
ヤクシソウ 1 1
ヒメムカシヨモギ 1 1
ヨモギ 1 1
タラノキ 1 1
ミツバツチグリ 1 1
ニガナ 1 1
イネ科不明種 1 1
ヤマグワ 1 1
オトギリソウ 1 1
スゲ類不明種 1 1
オオヤマフスマ 1 1
合計 167 12 6 185


2009年8月21日に三ツ石草原復元実験地の周辺のカラマツ林で採取した土壌をプランターに播き,発芽してくる植物を数えたものです.
 サンプルのサイズ(広さ)は20cm×20cmで,3つの深さからそれぞれ5cmの厚さで採取しています.3種類の深さは0-5cm,10-15cm,20-25cmの位置になっていて,連続して採取したわけではありません.
 それぞれの土壌サンプルはプランターに浅く延ばし,今城さん宅の庭の芝生の隅に設置しました.なお,冬季だけは室内に入れ,窓際の比較的明るい場所に設置していただきました.発芽を待つ間に外から種子が混入しないように寒冷紗を被せましたが,水やりの時などは寒冷紗を外すため,種子の混入が完全に無かったとは言いきれないかも知れません.しかしながら,この播き出し実験で出現した植物は草原復元実験区に出現した植物との共通性が高いので,多くは埋土種子から発芽したものだと言うことが推察できます.
 全体で185本の芽生えが出現しましたので,185粒の種子があったことになりますが,そのうちの9割以上は最上層(5cmまでの深さの層)に存在していたことがわかります.つまり,深い場所には種子があまり無いということになります.また, 185粒 ÷ (20cm × 20cm) × (100cm × 100cm) = 4625 という計算により,1平方メートルあたり5000粒近い種子が眠っていたことになります.


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