「フォーラム仙台湾/海岸エコトーンの復興を考える」のご案内

 震災復興の名の下に生態系の繋がりを無視した土木工事(防潮堤)が実施されていることに対し,日本生態学会は強い危機感をもち,なんとか事業者に生物多様性に配慮した工事を進めてもらうように,あの手この手で訴えかけてきました.2012年10月には岩手,宮城,福島の県知事宛に「津波被災地での防潮堤建設にあたっての自然環境への配慮のお願い」という要望を生態系管理委員会から提出しました(植生学会企画委員会・日本水産学会水産環境保全委員会との共同提案).その折に東北学院大学(仙台)の平吹喜彦先生には現地の状況などの情報をご提供いただき,要望提出では大変お世話になりました.その後,平吹先生から上記のフォーラムをおこなうので協力してほしいとの連絡があり,日本生態学会生態系管理委員会は,このフォーラムの「後援」という形で支援することになりました.津田は生態系管理委員を引き受けておりますので,津田研情報掲示板のページに掲載いたしました.


「第3回 フォーラム仙台湾/海岸エコトーンの復興を考える −海辺の生きものからのメッセージ−」

日時: 2012年12月16日(日)
会場: 東北学院大学押川記念ホール(仙台市)
主催: 「フォーラム仙台湾/海岸エコトーンの復興を考える」実行委員会,東北学院大学,東京情報大学

●プログラム

1.開会挨拶

2.開催趣旨説明

 平吹喜彦(東北学院大学)

3.話題提供

(1) 砂浜海岸エコトーンの景観・構造・ダイナミクス

 富田瑞樹(東京情報大学)・平吹喜彦(東北学院大学)・菅野洋((株)宮城環境保全研究所)・趙億・原慶太郎(東京情報大学)

(2) 干潟・湿地の底生動物とその復元状況 〜蒲生干潟を中心に〜

 熊谷佳二・中嶋順一(蒲生を守る会・仙台湾の水鳥を守る会)

(3) 宮城県の沿岸部における震災後の野生植物の現状

 滝口政彦・杉山多喜子・下山祐樹(宮城植物の会)

(4) 砂浜海岸エコトーンの環境激変と鳥類

 平泉秀樹(ラムネットJ)

(5) 砂浜海岸で生きのびた虫たちのその後

 郷右近勝夫(東北学院大学)・五十嵐由里・斎藤勝雄・高橋雄一(宮城昆虫地理研究会)

(6) 地域復興と海岸環境修復策のあり方を考える

 宮城豊彦(東北学院大学)

4.懇談(ポスター・写真・パンフレット等の展示)

5.討論・総括

6.閉会挨拶


なお,「事前申し込み不要」,「参加費無料」だそうです.

詳細については南蒲生/砂浜海岸エコトーンモニタリングネットワークのページをご覧ください.

問い合わせ先は下記の通りです.
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◆ 平吹喜彦(東北学院大学)
 Phone:022-773-3706
 Email:yhira@izcc.tohoku-gakuinn.ac.jp(送信するときは@を小文字にしてください)
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