元 々 粗 忽

Back to that same old place, my sweet home Chicago.
(from "Sweet Home Chicago" by ??? )
* * *

元 々 粗 忽 index /  日 々 粗 忽 /  top page.


2004-3-31-wed
そうだ。書くしかないのだ。

2004-3-30-tue
移動。道中、魚やら蕎麦をたべつつ。
車の中で考えた。こうありたい自分になる努力をひさしぶりにしてみよう。なに書いとんねん、おれ。<べつに粗忽を直すってハナシではない。それはなおらん。
夜に岐阜にもどる。

2004-3-29-mon
男鹿調査3日目。と言っても、ほとんどの調査は昨日終了した。ちょっと時間があるので入道崎から男鹿半島西海岸をずーっと一周。海岸林は風衝樹形がおもしろいカシワの優占林など。林床にスプリングエフェメラルがたくさんいて、写真をとってあそんだ。うまくとれてたらここにアップするよ。
男鹿市役所観光商工課へ立ち寄り、調査がうまくいったことのお礼を申し述べ、ここ数年の刈り取りなどの状況をヒアリング。いい情報や、いいお話を聞けた。
寒風山に登って植生の下見。草原から藪(低木林)に遷移した場所は、2000年以降の山火事、刈り取り、山焼きなどでほとんど残っていない。しかし、はげプロでは藪の群落構造、種組成を把握することが大切だ。市役所でのヒアリングで得た情報に沿ってさがしたら、山頂から東斜面にかけて藪があった。おっけー、これで夏の植生調査がいい感じでできそう。あとは、金やな。とほほ。
みんなちょっとずつ粗忽。でもそれは楽しくて面白いことなんだ。きにするな。わらおう。って八割方、自分へのなぐさめのことば。
帰途につく。新潟県まで。温泉宿泊。

2004-3-28-sun
男鹿調査2日目。朝6時に山焼き決行の連絡が入る。さっそく寒風山へ。昨日とりきれなかった「火入れ前」のデータ、すこしでも反復を増やすべく努力。今日は昨日ほど寒くない。
8時ごろから火入れなので、その直前に安全区域に移動。火入れがはじまった。ここはシバ型の草地で、リター=燃料の量がススキ草原にくらべて5分の1ほどしかない。それに今朝は風がない。そんなわけでなかなか火がまわらない。じわじわー、じわじわー、ってかんじで山が焼けていった。
火入れ後の測定やサンプリングをいろいろ。はげプロのキモとなる部分のデータ・サンプルをとりまくる。焼け野原でたべるコンビニ弁当はうまひ。
調査中、秋田県の環境部局の方と少しおはなしをする機会があった。過去の山焼きについて少し質問したところ、ちゃんとした記録はどこにも残っていないとのこと。市や県がやっていたわけではなく地元の方が自主的にやっていたもので、記録がないらしい。また、意図的でない火入れ(意味深)がけっこうあったそうな。それでもここ20年くらいは火入れをやめていたそうだ。
夏に植生調査をする予定なので、山頂からぐるっと見渡し、最近の山火事の跡、昨年の刈り取りの跡、今日の火入れの場所などを遠目にチェック。
調査がすべて終了したのが15:30ごろ。今後のはげプロの発展を祈願するために「なまはげ館」(なまはげの資料館)へ行く。解説員の方から聞いた話、「なまはげは子供たちにとっての畏怖の対象であり、しつけのために利用された以外に、なまはげを演じる側にとっては自己反省の機会となった。なまはげを通して、子供やお嫁さんが家や地域にはやくとけこめるようにとの地域づくりの思いがあって、地域の有力者がこの行事をささえてきた」。ちょっと感動したよ。
この解説員のおじさんと山焼きのはなしもした。寒風山では20年〜30年くらい前から山焼きが禁止になっている。売店とかができたためだろうとのこと。で、昔は毎年のように火がはいって草原が維持されてたのがだんだん藪のようになった。昨年から山焼きが復活。おじさん、なつかしくてでかけてしまったんだって。火をつけての感想は「気分爽快でした!」って遠い目で。こういう人がいて、文化としての火入れがつづけられるのだろうと思う。どんどん男鹿が好きになる。温泉宿泊。

2004-3-27-sat
男鹿半島調査リターンマッチに出発。飛行機で名古屋小牧から秋田空港へ飛び、先週デポした車を回収して寒風山へ。
今日は粗忽力がみなぎっていてもうここに書けぬほどの粗忽を演じ、周辺の皆様、とくにminacoさん(仮名)には迷惑をかけまくった。すまぬ。どうも僕は飛行機が絡むとへまをやらかすらしいことが判明。飛行機に対してココロの奥底で複雑な思いを持っているような気がする。
男鹿、おもったほど天気は悪くなく、明日は火入れがありそうな気配。16:30からいろいろと測定。思いのほか時間がかかる。25点のデータが採りたかったが、8点で終了。寒くてな。いたしかたなし。
寒風山はシバ型草原。リター量とか土壌呼吸とかのデータがどれもおどろくほどばらつかない。このまんべんなさはシバ型草原の特徴なのかも。
それにしても今日の粗忽はすさまじかった。それで思ったのだが、たぶん僕は死ぬときは、うっかり死ぬのだと思う。ビジホ泊。

2004-3-26-fri
明日から男鹿半島リターンマッチ。こんどこそ寒風山の火入れが行われるか。
その前に、事務に出す書類(研究経過報告書)の準備をごそごそと。
学内のシデコブシがちらほら咲いている。ええなあ。
たまに高尚なロックンロールの話をする以外は常に研究のことを話題にする村岡さん(すごいポスドクのひと)が「あした、いかりや長介の追悼番組があるんだよ。それがK-1とかさなってるんだよ。どっちみるか悩むなあ。いかりや長介をビデオにとりつつK-1をみるのがベストだな。そうそう、今夜はゴジラなんだよー」。こわれてる。というかキャラが変わってる。なにがあったんやー。
農学部多様性の講座でこの春から定期的に探鳥会を開くらしい。で、なぜか僕が講師をたのまれた。僕でいいんですか?ってきいたら僕でもええらしいのでひきうけることに。探鳥会の目的や、参加者のバックグランド、僕がやるべきこと(下見の必要性、レジュメの有無など)をちゃんと聞いておかねば。まじめに鳥みるのひさしぶりかも。

2004-3-25-thu
朝から快調。昨日の酒がよかったからな。
男鹿の土壌サンプルを処理。全部で30サンプルあるうち12サンプルを今日までに処理した。のこりは冷凍して保管。
明日は作業をせず、一日デスクワークの予定。論文に対峙しまくったる。
男鹿の調査は津田先生とminacoさん(仮名)が主にあたっており僕は共同研究者という立場だが、どうせなら自分でも独立したテーマをもった方がよい、というご助言を賜る。よっしゃ、まずは基本的な調査からはじめよう。いろいろな立地が狭いエリアに混在しているところがポイントやな。おもろそう。いまやってる海岸の研究とちょびつと似た感じかも。
こうやって新たなテーマを考えたりするんは楽しいな。殻を剥かれるゆでたまごの気持ちというのか、なんか、そういうの。あるいは田んぼの中から象潟の九十九島をながめていたのを小高い丘にのぼって見直す気分。分かるかな、わっかんねえだろな。<byしょかくやちとせ。<漢字がわからん。
男鹿の調査がだんだんプロジェクトっぽくなってきた。なまはげプロジェクト。通称「はげプロ」っちゅう呼称でどない?
タイで撮った写真が現像からあがってきた。「日々粗忽 in Thailand」の作成をいそがねば。記憶のナマナマしいうちに。寝る前にやるしかないか。
数日前、粗大ゴミの中からマッキントッシュの角形マウスを発掘した。さっそく自分の机の上に置いてダミーマウスとした。うっかりダミーをくりくりしたら楽しいかな、びっくりするかな、と思って。今日の夕方、いきなり自分がトラップにかかる。あーびっくりした。たのしかった。

2004-3-24-wed
男鹿の土壌サンプル処理。その他雑用。昨日のおれよ、論文に対峙したかい?とか聞かないでプリーズ。酒。泊。

2004-3-23-tue
男鹿でサンプリングした土壌が宅配便で研究室にとどいた。外の水道でこれを洗って、土壌中の植物たちを洗い出す作業。
水がぬるいな。春や。ハクモクレンちりよるし。
篩で土壌を洗うとき、めづまりしたらタテにふれ。最後に篩にのこった土は、篩のヘリを伝う水を利用してかきだせ。以上、自分用にTipsをメモ。
きょうはもうかえろう。なんだか論文に対峙せずに目先の作業に逃げてる気がする。あしたはちゃんと。たのむよ、あしたのおれ。

2004-3-22-mon
タイ・男鹿からもどって、久々に研究室には来たのだが、なんだか雑用しかできない。つかれているのか。たまにはつかれてみた。ということにしておこう。こんなハイテンションで疲れてるなんてうそこけ。

2004-03-18-thu >>> 21-sun
18日朝。帰国したての名古屋空港で男鹿調査隊隊長(津田先生)に拉致られ、そのまま機材満載の車で男鹿半島を目指す。目的は火入れ草原の調査。18日は新潟県の北端まで移動。翌19日の昼頃にようやく男鹿市に到着。この移動では、タイと日本の風景や交通事情や季節感の対比がおもしろかった。
19日にサイトの下見。20日午前中は雨、火入れ順延(21日実施予定が28日に)の連絡が入る。午後、コドラート設置やら火入れ前のサンプリングやら。21日午前、火入れ前のサンプリングのつづき。昼過ぎに終了。車を秋田の空港にデポして飛行機で帰宅。こんどの週末に火入れ時の調査のため再び男鹿へ行かねばの娘。アイラブなまはげ寿司。うひょー。

2004-03-11-thu >>> 18-thu
3月11日朝から18日朝までタイ調査。サイトはパラダイスやった。くわしくは「日々粗忽 in Thailand」(近日アップロード)にて。アイラブタイランド。うひょー。
17日の朝まで調査をして、そこから一気に名古屋空港を目指す。バンコクまで陸路8時間(ハッピーな寄り道あり)、空港で飛行機待ち約5時間、バンコクを深夜に発ち、翌18日の朝、名古屋空港に無事到着した。余韻が体内に蓄熱されてる。

2004-03-10-wed
やばいテンションをキープしている。行く前にすませる用事とか、買い物とか。
わくわく汁はぶしゅーっぶしゅーっといつになくえらいイキオイで脳内に直噴。今日は帰って十分に睡眠をとることが仕事やけど、だいじょうぶかなあ。緊張して寝られそうにない。
小学校の低学年の頃、遠足前に緊張しすぎて当日の朝になって急に体調をくずして結局遠足にいけなかったというのが3回くらいあった。いよいよ家を出発という段になってピークに達した緊張のためか嘔吐しはじめるのだ。笑うほど繊細なぼくちん。
夜。1月から低温処理していた海浜植物のタネをとりだしてインキュベータに入れた。不在の間はヤシロくんに発芽のチェックをおねがい。
あしたからタイにいきます、って銀ちゃんに言ったら、 「タイ?女の子きれいよ。気をつけて」って言われました。どういう意味かな。
では、いってきます。海外調査に同行する機会をあたえてくださった小泉先生に感謝!

2004-03-09-tue
あさから税務署へでかけ確定申告書類を提出してきた。ちゃんと税金はらってるぜーいぇいぇいぇい、ってRCサクセションの歌詞。あ。今気づいた。遷移やったんや。ははあ。一部のメンバーが入れ替わってつけたバンド名やったとこをみると、二次遷移やな。RC二次遷移。
そういうわけで昼に研究室に。
データ整理したり作業したり談笑したり談笑したり談笑したり。しすぎやっちゅうねん(駿河湾くらい深く反省、したふり)。秋山研の爆弾娘がフィールドで地温を測ろうとしていて、いままでしたことないというのでその準備を手伝った。今回使う道具は「おんどとり」と「TidBit」どっちも便利な道具。去年はじめてこれらを使ったときは感動したよ。植生学ではフィールドの環境量を測ることが大事だと思うのだけれど、これらの道具は温度をとても手軽に、そして比較的安価に記録できるのがええな。そのうち「便利な道具」っていう項目をたててメモページで紹介する。今回は、ある植物の発芽試験をするにあたって、春先のフィールドの地温を把握して、それを参考にインキュベータの温度を決めようと。おもしろくなりそうやな、爆弾娘。
あさってからタイランド。名古屋弁ではテャーランドだがや(うそです)。小泉研のminacoさん(仮名)の手伝いで。自由時間に森を散歩しよう。そのまえに、明日中に在る程度のデータ整理して図表打ち出してタイに連れて行って夜にナニしよう。あと、明日は低温処理の終わったタネをインキュベータに入れる日。このデータ、釧路につれていくぞ。うっしっし。なんかいま病的なハイテンションやわ。病気か?そうかも。泊。

2004-03-08-mon
午前中は論文紹介ゼミ。担当はコンちゃん。生態系から放出されるCO2中の炭素同位対比δ13Cは時間的に変動するよ、って内容。まるで不案内な方面の話なのでいろいろ基本的なことを教えてもらったけど理解できたかどうだか。変動することが分かるとどういういいことがあるかというと、全球レベルで種々の生態系からの炭素放出量を評価するモデル式があって、それの精度向上に関係するらしい。ちょっと知恵熱でそう。δ13Cって何かとか、同位体分別ってなにかとか、それでなにがわかるのかとか、今日のセミナーで聞いた話、当面、いや当分、自分の研究とはつながらなさそうだけれど、忘れないようメモしておこう。
昨日は米原から関ヶ原で雪が積もり、岐阜は降水こそほとんどなかったが伊吹おろしが吹き荒れて寒かった。うってかわって今朝から春の陽気。流研センター横のハクモクレンが咲き始めた。
午後は論文用のデータ整理少々、タイ出発は目前やけど大丈夫なんか?あしたとあさって必死やな。
夕方から英語ゼミ。先週から始まった日本語厳禁の90分。今日は4回目。たのしい。
英語ゼミおわって帰ろうとして明日締め切りの仕事が残っていたことを思い出す。やな気分。

2004-03-07-sun
家で確定申告の書類を完成させ、夕方に研究室に来た。ヤシロの就活エントリーシートの作文に僭越ながら助言。修正版では劇的によくなった。文章は他人の目を通す必要があるってことを実感。さて、自分の論文の作業をしませう。はよデータ整理おわらせんかい、あんだら(自分に)。
Googleで自分の名前を検索したら2日前にオープンしたばかりの当サイトの「研究」がトップに。調子にのって「ビロードテンツキ」で検索したら146件ヒットして当サイトの「研究」が35番目。「ビロードテンツキファンクラブ」で検索したら当サイトのトップページ1件のみヒット。実はサイトオープンからgoogleにバレるまでどのくらい時間がかかるのかを調べようとしたのだが、50時間もかからずにバレてた。googleオソルベシ。そして、どうやらウェブ上のビロードテンツキファンクラブはここにしかないらしい。アイムオンリーワン!
あかん。ヤシロやサカイみたいにおもろい日記かかれへんわ。って、ここはネタを披露する場やないっちうねん。泊。

2004-03-06-sat
自動車はマニュアルトランスミッション、カメラはフルマニュアル。私はマニュアル人間(←意味ちがう)なのでよくわかってもいないくせに手打ちタグでこのサイトをつくっている。
できあがったHTMLをAnother HTML-lint gatewayというサイトで添削した。ぼろぼろ。いきなり「そんなDOCTYPE宣言はあらへんがな、ばしっ」みたいな突っ込みがはいって。しらべてみたら"HTML 4.01 Transitional//EN"と打つべきところを"HTML 4.01 Transitional// EN"としていた。違いわかりますか?ENの前の半角スペースが余分。つぎに「そんな文字コードないっちうねん、べしっ」って突っ込まれて、チェックしたら"charset=Shift_JIS"とすべきを"charset=Shift-JIS"にしてた。アンダーバー(_)とハイフン(-)の違い。私はかように粗忽者である。粗忽にかけてはちょっと自信あるよ、えっへん。これらは修正したけど「<LI> は <H2>〜</H2> 内に書かれへん書かれへん。」って言われたのは無視。修正のしかたわからへんし、そこまで追求するヒマはない。そうしたら「あんたとはやっとれんわ」いわれました。
今日の教訓"いそがしいときほど人間いらんことするものである"。というわけでこのサイト、オープンでございます。


元 々 粗 忽 index /  日 々 粗 忽 /  top page.