植物標本庫
岐阜大学 流域圏科学研究センター
種子標本庫の様子
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津田研究室では野生植物を中心にさまざまな種子を収集しています.津田研究室の研究テーマのひとつである埋土種子分析に用いるためのもので,検出された埋土種子と種子標本の外部形態を比べることによって埋土種子の同定をおこないます.観察のし易さを第一に考えているので,瓶詰めにして常温で保存しており,発芽能力の維持などはまったく考慮していません.
種子標本作成の手順は以下の通りです.
- まずは屋外に出て種子を採集してきます.いつどこで採集したかをメモしておきましょう.
- 果実が液果(漿果)だったら,水洗いして果実をきれいに外し,種子だけにしてからデシケーターで乾燥します.
- 果実が液果でなければ,そのまま数日間デシケーターで乾燥します.
- 実体顕微鏡にカメラをセットしたシステムか,またはベローズやマクロレンズを搭載したカメラで種子の拡大写真を撮ります.
- 撮影後の種子は,種子のサイズや量に応じて適当な大きさのガラス瓶に入れれば標本のできあがり.
- 種の和名,学名,科名,採集日,採集場所,採集者名などの情報を記入したラベルを瓶に貼り付けます.
- 同じ情報をパソコンのデータベースに入力します.
- 科ごとに整理して保管庫(レターケース)に入れれば完了です.
デシケーター
液果の場合は水で果実をきれいに洗い流した後にデシケーターで数日間乾燥します.それ以外の種子も瓶詰めの前にはデシケーターに入れておきます.
種子写真撮影システム
実体顕微鏡にカメラをセットしたものです.下方の光源はアクリル板などで色が付けてあり,上方の光源は複数の方向(ここでは2方向)から照射して種子の影が出にくくなるようにしています.
このシステムで撮影した写真は「標本リスト」のページ から閲覧できます.
種子標本
小さい種子はスクリュー管瓶(14cc,30cc,110cc),大きな種子(果実)はマヨネーズ瓶やアクリルケースに保存します.
プラスチック瓶は時間経過とともに劣化して種子標本が見にくくなるので,多少コストが上がってもガラス瓶に保存しています.
種子保存庫
種子保存庫とは言っても実際には種子保存ケースです.一般にはレターケースとかフロアケースと呼ばれるものです.
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