国立大学法人東海国立大学機構岐阜大学高山試験地

home

庁舎気象観測

観測情報詳細

AWS1: 高山試験地庁舎前自動気象観測装置

本観測は、あくまで研究・教育用に観測データを公開しているだけのものであることを御承知置き下さい。ここで公開している気象データは教育・研究目的にご利用いただいて結構ですが、公表される場合には、岐阜大学、あるいは岐阜大学流域圏科学研究センター、または岐阜大学流域圏科学研究センター高山試験地によるものであることを明記して下さい。

2020.7.8 7:29 麓の土砂崩れの影響で、通信が途絶えています。復旧までデータ更新はありません。
2020.7.13 16時頃 通信回線復活しました

観測場所は、北緯36度8分、東経137度26分、標高1342m
高山市の乗鞍岳山腹にある高山試験地庁舎の前です。
(2011年11月8日GPSによる測定では、北緯 36°08.549'、東経 137°25.340' [WGS84] でした。
ちなみに、庁舎前の基準の石は 36°08.562', 137°25.338'でした)

観測高度は、地表から計って
423cm 284cm 274cm
風速 日射 気温
です。また、気温湿度のシェルターは2009年12月17日までは、 通風されておりませんでした。

2011年1月12日12時ころに、積雪深計が設置されました。
これは、時々変な値を示します。
Quarityのデータを参照して不良データを除去する必要が あります。
Quarity : description
0 : Not able to read distance
152-210 : Good measurement quarity numbers
210-300 : Reduced echo signal strength
300-600: High measurement uncertainty

1時間値では一応(完全ではありません)そのように処理されていますが、生のデータはそのままですので、 使用時に注意してください。

2011年11月22日に、地温、土壌水分、上向き短波放射(地面反射)が追加されました。アルベドは、同じ記録計の日射とで簡易に計算されていますが、積雪などにより、日射計の値がかなり小さくなって、1を越える不合理な値が計算されることがあります。注意してご利用下さい。

2017年6月8日に、庁舎屋上に超音波風速計(Sonic SA10H)が設置されました。これで真冬でも風向風速が凍りつかずに計測されることが期待されます。まずは下の表に追加しました。

2017年10月31日に、雨量計が取り替えられました。今まで夏期にはヒーターの無い雨量計を使用し、冬期には溢水式雨量計と組み合わせて使っていましたが、夏期の雨量計をヒーター付のものに交換して、冬期でも計測できるようにしました。ただし、2016年ー2017年のシーズンにテストしたところ、ヒーター容量が不足しており雪がとけきらない状況があったので、大幅にヒーターを増設して、2017年ー2018年のシーズンでテストしています。今までの、夏期の雨量計と雨に対しては同じ結果を出すことが分かったので、交換して、溢水式雨量計と比較しています。良い結果であることが確認されるまでは、 溢水式雨量計の結果を使ってください。

現状のレポート (2017.11.14)

データは10分間隔で取得され、ネットワークを通じて、 岐阜大学キャンパス内の玉川研究室で PC を使って回収され、 本サーバにアップロードされています。

最新のデータ (風速、風向、気温、相対湿度、日射量、降雨量、現地気圧)

前10分間平均値(雨量は合計値(冬期は溢水式、それ以外は(転倒マス)雨量計で観測)
新ロガーのデータ
屋上超音波風速計

エラーリスト

  • 11月末から5月初めまで、積雪対策で雨量計は取り外されています。
  • 2008年5月25日の降水以降、雨量計が故障し、6月27日の修理まで降水量は計れていません。6月24, 27日には修理のための信号が入っています。
  • 2009年9月1日、当日は霧雨ですが、この日朝から15時前までに、 計器のチェックが行われています。雨量には、テストのためのデータが入っているなどの影響があります。使用には注意してください。
  • 2009年11月2〜3日に積雪。翌4日に解かして 11.4mm を雨量計にいれたとの報告があります。
  • 2009年12月17日。新ロガーおよび溢水式ヒーター付雨量計データ分岐工事。当日の 新ロガーのデータ、および、ソフト切り替え時(10:41, 14:01)のAWS観測データには問題があります。ご注意下さい。
  • この工事以降,降水量については冬期は溢水式ヒーター付雨量計、それ以外は雨量計(転倒マス)での観測となります。(2010年の切替えは 4月30日でした)
  • 2010年5月2日のデータに一部欠落があります。
  • 2010年11月5日 13時40分、50分に、ヒーター付雨量計への切り替えに伴う、計51.5mmの降水量が入っています。1時間値だと 15時のデータです。ご注意下さい。
  • 2011年1月12日のデータに、積雪深計の追加の作業に伴う欠落があります。また、この後積雪深計(超音波式、温度補正済み)のデータがあります。時折発生する不良データを取り除く必要があります。
  • 2011年11月14日(DOY318) 14時 雨量計転倒マス 60.5 mm おそらく雨量計交換によるエラー。(高山市はこの日0mm)(2013.9追記)
  • 2011年11月22日、地温計、土壌水分計、上向き短波放射計が追加されました。(多分、計測器の追加はこれが最後です)
  • 2011年秋~冬のデータで、積雪が無い時期の積雪深の値が不安定になっていることがあります。土壌表面での音の反射が弱いことが考えられますが、機械的なデータ使用には注意が必要です。
  • 2012年10月10日、午前中、点検作業が行われました。積雪深計の0点の調整はありません。
  • 2014年2月3日 15:00-16:00 点検のため、雨量計(ヒーター付き)に試験のため人為的な降水が記録されています。(時間雨量で 6mm)
  • 2014年2月25日、3月1日に以下のようにテストのための水が人為的に入れられています。ご注意下さい。内訳は以下の通りです。
    日付 時間 人為投入水量(ml)
    2/25 13:00 4.0
    2/25 13:10 1.0
    2/25 13:20 2.0
    2/25 13:30 7.0
    3/1 11:10 2.0
    3/1 11:30 0.5
    雨量に直すには、受水面積で割って mm にする必要がありますが、とりあえず この時間帯の降水量を無視していただければ結構だと思います。
  • 2014年10月9日、9時から15時の間、点検作業が行われました。この時間帯には、 風向風速のセンサーが外され、気温湿度の通風筒のファンが停止しています。また、雨量計も点検が行われ、その影響で12:50分のデータに 1.5mm と記録されています(雨量ではありません )。積雪深は、スパンは確認されましたが、草等の影響でシフトの補正はできていません。
  • 2014年11月17日14ー15時台に溢水式雨量計へと雨量計が切り替わっています。 この際記録されている 14.5mm (14~15時), 60.0mm (15時~16時)の溢水式雨量計の 雨量は、作業に伴うもので気象現象ではありません。この時間帯に降水はありません。 また、これ以降、降水量は溢水式雨量計に記録されます。(毎年のことですが)
  • (2016.5追記) 2014年12月10日に溢水式雨量計を予備機と交換しました。それ以前の少なくとも 12月3日からのデータは、ヒーター故障のためただしく計測されていません。また、12月10日の記録されている降水量は交換作業に伴うもので実際の降雪量ではありません!!
  • 2015年4月30日 9:20, 9:30 の降水量(前10分値)に、 0.5mm, 7.5mm の値が入っていますが、これは、溢水式から通常の雨量計への切り替え作業に伴うものです。無視してください。
  • 2015年11月6日 12:40-14:00 の間に、積雪深計の感部の交換を行いました。まだ積雪はありませんので、記録には関係ないですが、外した際の0と、作業中と思われる31㎝の記録が見られます。
  • 2015年11月12日、雨量計を溢水式に切り替えました。切替時の 11:00 のところに、 50.5mm の値が入っていますが、切り替えに伴うものです。本当の雨量では有りません。
  • 2016年4月18日、13-14JST に 溢水式雨量計から通常の雨量計への切り替え作業が行われました。この時間帯に入っている降水量( 溢水式 )は作業によるものです。当日降水はありませんでした。
  • 2016年11月24日, 13:55-14:53 に通常の雨量計から溢水式雨量計への切り替えが行われました。 これ以降は、溢水式の雨量をお使いください。なお、切り替え作業中には作業に伴うノイズが記録されています。具体的には、14:20 2mm 14:30 36mm, 14:40 4mm がノイズです。なお、作業時は、雨まじりの雪がふったり止んだりでした。気温が低いせいで夏期用の雨量計には、雨量は記録されていません。
  • 2017年4月20日9:45-10:35に、雨量計の切り替え作業が行われました。この時間帯には降水はありませんでしたが、作業に伴い記録上降水があるかもしれません。作業に伴うものですので、この時間帯の降水は削除してお使いください。
  • 2017年6月8日に、庁舎屋上に超音波風速計 Sonic SA10H が設置されました。これは、上で「新ロガー」(第2ロガー)とかれているロガーに接続されましたので、その作業に伴い、一時「新ロガー」のデータが欠落しています。なお、データファイルは独立に作られています。本ページ上部の生データのリンクにあります。
  • 2017年10月31日午後の降水量はすべて作業によるものです。当日降水はありません。作業は、雨量計をヒーター付きのものに交換したというものです。溢水式と並んで、冬季の降水量の記録がこれから出てくると思いますが、まだ比較検証が終わっておりませんので、当分は溢水式の方の記録をご使用ください。2017年春の比較では、夏期の雨量計とはほぼ完全に一致していることは確認できています。ただ、降雪量は過小でしたので、今回ヒーターを増強して設置しました。なお、当日、積雪深計の感部の交換作業もありましたので、一時的にノイズが発生しております、
  • 2017年11月10日、溢水式雨量計をセットしました。当日は快晴で降水はありませんでしたが、接続作業に伴い、9時から10時に、雨量で 48.0mm の信号が記録されています。データ使用時には、0mm に置き換えてください。
  • 2018年5月8日、13:30-14:30 に溢水式雨量計の停止作業を行っています。この時間以降は、この雨量には意味がありません。
  • 2018.6.7? ~ 7.18 まで、ゴミ詰まりにより雨量が過小になっていると思われます。
  • 2018.7.18 12:00-12:20 に記録されている雨量は点検作業のための人為的なものです。降水ではありません。この作業で、上記のゴミが除去されて問題は解消したと考えられます。
  • 2018.10.30 AWSメンテナンスがありました。チェックのため各センサーに欠測あるいはノイズが記録されているはずです。
  • 2018年11月21日、溢水式雨量計がセットされました。最初に設置の際の影響で偽の雨量が入っています(3時半から4時半)。作業時間は快晴でしたので、この雨量は実際の雨量ではありません。無視してください。この後、撤去まで、基本的にこちらの降水量をお使いください。また、同日、ヒーター式の雨量計の方も、ゴミよけの網を取り外し、降雪に備えました。
  • 2019.4.1 昨日より降雪がありますが、溢水式雨量計の排水にトラブルが生じ、降雪が測れていません。翌日以降の対処になります。
  • 2019.4.2 10:10-12:00 に、溢水式雨量計のメンテナンスを行いました。この時間帯に溢水式で計測されている降水量は、本作業に伴うものです。
  • 2019.4.9 12:10 に溢水式雨量計で記録されている 3mm は、メンテナンスに伴うものです。実際には降水はありません。
  • 2019.4.14-2019.5.17 で、ネットワークが停止していました。カメラ画像は欠落しています。また、AWSデータは連続していますが、ネットワークトラブルによる不良データが、過去に遡って混入しました。手作業で取り除きました。
  • 2019.5.17 14:00-14:10 に溢水式雨量計を止めました。また、(ヒーター式)雨量計にはゴミ避けの網を入れました。
  • 2019.8.6 13:00-14:00 に雨量計点検作業に伴う信号が入っています。これは雨量ではありません。0に置き換えてください。また、この際に、雨水の通り道が詰まっていることが発見され掃除されました。そのゴミつまりの影響で、少なくとも、先週末以降の雨量は過小評価されています。マニュアル観測で日雨量がありますので、それとの比較が必要と思われます。(2019.8.6)
  • 2019.12.3 今年も溢水式雨量計をセットしました。12.4 ヒーター式雨量計のゴミよけの網(受水口)を外しました。付いていると雪が溶けないことが多々あります。
  • 2020.3.11 - 12, AWS の記録装置、および一部センサーの交換作業があります。データの欠落などが起こります。
  • 2020.3.11 ロガー1のデータは、11-13 時に欠落しています。ロガー2のデータは、13-14 時欠落しています。また、日射量(高精度)の方は、翌日12日の 11 時ころから稼働しています。(2020.3.13 追記)
  • 2020.5.14 溢水式雨量計撤去、ヒーター式雨量計の受水口にゴミ除けの網設置 (10:30-11:00)
  • 2020.6.12 現地からの報告によると「6月11日の雨量がマニュアル計測で約54.9mmの中,AWSでは3.5mmと過小となっていました。そのため,6月12日11時30分〜12時30分の間に雨量計の確認を行ったところ,ゴミが溜まっていることを確認し,掃除を行いました。その間の数値は作業によるもので降水ではありません」とのことです。今日の掃除まで雨量が過小評価されている可能性があります。ご注意ください。(2020.6.12)
  • 2020.11.13 雨量計メンテナンス作業. 13日 晴 13:45~14:10(この間の雨量データは作業によるものです。), 雨量計網(大&小)の取り外し, 漏斗部の掃除,
  • 2021.12.2 ヒーター付き雨量計の漏斗部の清掃と網の取り外しを行いました。メンテナンスの影響で、13時10分から50分ごろに、転倒ますが動き、実際にはない雨量が記録されています。また、溢水式雨量計は今季は設置せずヒータ式雨量計による観測のみにします。
  • 2022.2.17 15:30頃、ヒーター式雨量計の雪が溶け切っておらず中心部がおおよそ5cm程度貯まっていた。取り出して溶かすと 1.1mm の降水量に相当した。この前の時間の雨量は実際にはどこかで 1.1mm 多かったはず。また、降水のタイミングは少し遅れていることが考えられる。データ処理の際に注意。
  • 2022.12.27 AWS点検作業。 9"30-12:30 に点検作業が行われました。積雪深計の感部交換やヒーター式雨量計の内部清掃などが行われました。そのため積雪深データが途切れるなどの影響があります。
  • 2023年6月27日 13:10-14:00 に雨量計のメンテナンス作業を行いました。 当日は、降水はありませんが、作業のため 13:20 0.5mm, 13:30 7.0mm, 13:40 3.0m, 13:50 7.5mm, 14:00 6.0mm の 雨量が記録されています。これらは雨の記録ではありません。また、漏斗部の 目詰まりのため、この作業の前の雨量は過小評価になっていると思われます。 職員による観測データの日雨量を参考にしてください。
  • 2023年6月に発生した雨量計の漏斗部の目詰まりですが、職員による毎日の観測データ https://www.green.gifu-u.ac.jp/sateco-archive/Newhtml/takayama_portal/weather5.html との比較により、不良期間は 6/11〜6/28 であったことが、現地の平塚さんによる解析から判明しました。
  • 比較の表

積雪対策について
積雪時には、記録部と雨量計の保護のために上のリンク先の文書のような作業が必要です。関係する皆様の御協力をお願い致します。