地震の二次災害「延焼火災」


こんにちは。事務員Sです。2015年2月10日の岐阜新聞に、濃尾地震の写真が宮内庁で新たに発見されたという記事が掲載されました。

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記事内では杉戸が「濃尾震災から学ぶべき教訓は、延焼火災が最悪の二次災害ということ」と述べています。

関東大震災の時も死者10数万人のうち、7~8割の方は火災で亡くなられたそうです。

大地震の際は、同時にたくさんの場所で火災が発生する恐れがあり、消防車両が足りなくなります。

消防車両が入れないような細い道もたくさんあります。地震の二次災害で火災が発生した場合、地域の住民による初期消火がとても重要になります。

岐阜の鏡島地区では、停電や断水で水道が使えない場合のことも考えて、古い井戸を使った初期消火の訓練を地域の防災訓練で行われているそうです。

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写真は、濃尾震災当時のもので、岐阜市の伊奈波神社近辺の風景です。(濃尾震災冩真より)

大規模な延焼火災が起こり、焼け野原になっています。

近いうちに必ずくると言われている南海トラフの巨大地震でも、延焼火災の発生は懸念されています。

まずは、住民による初期消火。そして自分達での消火が無理だと判断した場合は、すぐに広い場所に逃げる。それが大切です。

初期消火は一番大切ですが、大地震の際はたくさんの場所で火災が発生する恐れがありますので、気がついたときには火に取り囲まれて逃げられないということもあり得ます。

 

濃尾地震の切絵図が発見されたこの機会に、ぜひ「延焼火災」の恐ろしさを心にとめておいて下さい。