2016年9月30日から、高山試験地で雨量計の比較を行っています。11月16日に最初のデータ回収を行いました。
上の写真で、単管の上に乗っているのが、今回、(お下がりですが)新たに持ってきた雨量計(助炭、ヒーター付)、地面に置いたコンクリートブロックに乗っているのが、AWSの雨量計です。
移っている方は、設置作業をしてくださった業者の方です。カメラのせいでやや傾いているように見えますが、もちろんちゃんと鉛直水平はセットされています。
下の比較結果の図にあるように、両者はもちろん同じタイミングで降雨を観測しますが、若干量が違い、新たに設置した雨量計の方が、やや大きい値を示します。
9/30 14:00 – 11/15 24:00 の総雨量でみると
新雨量計 245mm – 29.5mm = 215.5mm
AWS では 210.5 mm
と 5mm ほど、新雨量計の方が大きい値を示します。
助炭による風除けの効果があるのかもしれませんし、単なる器差かもしれません。
これから、冬季に入って、白い台座に乗っている溢水式雨量計の観測が始まりますので、これとも比較を行って、今後の当地での降水量観測について考えて行きます。
雪に対しては、それを融かす方式の違いがもしかしたら影響を与えるかもしれません。大丈夫なら、新しいのに更新したいなぁと考えています。
(玉川)